IT業界への就職を考える人の中には、サイバー攻撃の脅威から会社やシステムを守る役割を持つ「ホワイトハッカー」に興味がある人もいるだろう。
ホワイトハッカーは情報に大きな価値がある現代ではまさに必要不可欠な存在であり、企業は自社の信頼やサービスに登録してくれている顧客を守るためにもサイバー攻撃の脅威から守ってくれる人材を重宝する。
そんなホワイトハッカーになるために、学歴や特別な資格は必要ない。誰であっても目指すことができる仕事であり、向上心が高ければ目指してみるのもよいだろう。
しかし、第一線で活躍できる優秀なホワイトハッカーになるためには、多くの努力が求められる。
まず、優秀なホワイトハッカーはセキュリティやネットワークに関して幅広い知識を有している。IT業界は変化の激しい業界でもあるため、日々新しい技術が出たらそのセキュリティ性や脆弱性についてもいち早く理解して、サイバー攻撃を防ぐ手立てを考えなければならない。既存の分野だけではなく、こうした新しい分野には目を向けて積極的に知識を取り入れなければならない世界なのだ。
また、実務レベルで多様なプログラミング言語を使えることも優秀なホワイトハッカーとしては必要な能力だ。システムの脆弱性を見つけると、今度はその脆弱性対策のためにプログラムを改修する必要がある。サイバー攻撃を防ぐためのセキュリティ性の高いプログラムを組むには、高いプログラミングスキルが求められるのだ。PythonやJavaといった王道はもちろん、データベース言語であるSQLなどの知識も合わせて覚えておけば、優秀なホワイトハッカーとして活躍の場も広がるだろう。